以前、学生ビザやワーキングホリデービザ保持者に向けてのアルバイトの探し方をご紹介しましたが、今回は正社員として雇用された場合の情報をお届けします。
まずは、アイルランド全体の就職事情について見ていきましょう
※1€=145円で計算しています。
アイルランド基本情報 – 就職事情編
平均年収
2022年の最新のデータによると、アイルランドの1週間の平均所得は€871.62、年間で換算すると約€45,000(=約630万円)です。
日本の平均年収が461万円であることから比べると、日本よりは給与が高いことが分かります。
失業率
アイルランドの失業率は2022年10月時点で、4.4%です。日本の失業率が2%代であることから、日本よりは高い数値ですが、他のヨーロッパ諸国と比較しても正常な数値であると言えます。
また、アイルランドの失業率は2015年は10%であったため、低下傾向にあると言えます。
GDP
アイルランドのGDP(国内総生産)は2021年時点で約4,986ドルで世界25位です。
以前は貧しいイメージのあったアイルランドですが、法人税率を下げる政策でIT企業を中心とした海外の大企業を誘致することに成功し、今は成長傾向にあります。
※出典:Central Statistics Office(中央統計局)
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難易度・職種別初任給情報
次に、日本人が就職した場合の初任給事情や必要スキルをご紹介します。
当社基準で3段階の難易度に分けて、職種別でまとめていますのでぜひ参考にしてください。
難易度:★★★
■レストラン(キッチン/ホール)アルバイト先としても人気の高いレストランでの勤務は、正社員でも募集を行っている店舗もあります。
<必要なスキル>
・中級以上の語学力(主にスピーキング)
・レストランで働いた経験
・HACCP(食品の衛生管理に関する工程)の知識
<参考年収>
スタート時給は€12〜の企業が多いです。
1日8時間、月20日勤務した場合の年収は約320万円。
これに加えてチップが支給されることが多いです。
難易度:★★★★
■カスタマーサポート(日本語)
ワールドワイドに展開している企業の場合、各国専用のカスタマーサポートのポジションを設けている企業も多いです。この場合「日本語が話せること」が強みになりますので、他の職種に比べて、就職がしやすいと言えるでしょう。
<必要なスキル>
・中上級以上の英語力(読み書き、スピーキング)
・スプレッドシートなど、簡単なPCスキル
<参考年収>
年収€30,000前後〜のスタートが多く日本円換算すると、約420万円〜です。
難易度:★★★★★
■エンジニア
Webエンジニア、Webデザイナー、データエンジニアなど、ITのスキルを身に着けていれば、アイルランドの平均以上の給与を得られる可能性もあります。
簡単とは言えませんが、現地就職を目指す方は英語+αのスキルを持っておくと、就職に有利になりますよ。
<必要なスキル>
・中級以上の英語力(コミュニケーションが取れればOK)
・各企業が求めるITスキル(プログラミングスキル、データベースの知識、等)
<参考年収>
年収€40,000〜が多く、日本円換算すると、約560万円〜です。
※出典:https://ie.indeed.com/
まとめ
今回は、職種や難易度別にアイルランドでの就職事情を見ていきました。
どの職種でも、アルバイトよりは語学力や経験、スキルが必要となってきます。海外就職を目指す方はぜひ、先を見据えて英語+αで自分にどんな武器があるのか、ない場合はどこを武器にしていったら良いのかを、考えるところからスタートしてみると良いのではないかと思います。
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