タイの東大とも言われるチュラロンコーン大学。その文学部では外国人タイ語学習者向けにIntensive Thai Program(タイ語集中プログラム)を提供しています。
本稿では、Intensive Thai Programに2011年から2012年にかけて在籍し、最上位クラスを修了した著者の経験に即して以下の項目で同プログラムをご紹介します。
- ・どんなカリキュラムで進んでいくの?
- ・どんな講師が教えるの?
- ・どんな講師が通っているの?
- ・ビザは発行してくれるの?
- ・費用はいくらかかるの?
- ・友達はできるの?
- ・どんな場所にあるの?
では、早速、説明していきます。
どんなカリキュラムで進んでいくの?
Intensive Thai Programは入門者から順にThai 1からThai 9の9つのクラスに分かれており、それぞれのクラスで約2か月かけて100時間(座学90時間+課外10時間)勉強します。
初学者でない方は、編入試験を受けて途中のクラスに編入することも可能です。
実際、著者もタイ留学前に約3年日本でタイ語を勉強していたので、編入試験を受けてThai 4のクラスから勉強を始めました。それぞれのクラスでは以下のようなカリキュラムで「読む」「聞く」「話す」「書く」の4スキルをバランス良く勉強します。
Thai 1-3: 文字、発音、基本単語、基本的な文法の習得。Thai 3になると短い文章の読み書きができるようになる。
Thai 4: コラムや雑誌の記事を元に作られた初中級者用の教材で幅広いジャンルを学習する。本格的な文法の授業も始まる。
Thai 5: タイの政治、経済、社会、文化について体系的に学習する。習得する語彙は政治形態、タイの省庁の名称など。
Thai 6: タイの短い新聞記事を読む。自分が選んだ記事の内容をクラスメイトに発表する。このレベルから実社会のタイ語に触れる。
Thai 7: タイの新聞に掲載されているコラムを読む。自分が選んだコラムの内容、筆者の主張をクラスメイトに発表する。ニュースやドキュメンタリーのリスニングあり。
Thai 8: タイの専門誌の記事を読む。記事を読んで考えたことや自国の事例の紹介をエッセイにして提出する。
Thai 9: 方言、物語の台詞、ビジネス用語など幅広い言葉遣いに触れる。スピーチの試験がある。
どのレベルのクラスでも毎日語彙テストがなされ、週に1回程度プレゼンの課題が与えられます。ターム末には進級試験があります。
どんな講師が教えるの?
文学部修士課程修了以上でタイ語教授法を専門的に学ばれた講師陣がみっちり指導してくださいます。
どんな生徒が通っているの?
世界中の多くの国から「タイが大好き!」「タイ人に恋人がいる!」「タイでビジネスをしたい!」などそれぞれの理由で自主的にタイ語を勉強したい生徒が集まっている他に、日本の総合商社、ミャンマーの国軍など所属する会社や組織からタイ語習得のミッションを与えられて派遣されてくる生徒もいます。1クラスの生徒数は多くて10人程度です。
ビザは発行してくれるの?
ターム前に授業料を入金すると、学生ビザ取得のために必要な書類を発行してくれます。
日本でタイの学生ビザ取得のためにはタイ大使館または領事館に行き、タイに入国して以降ビザ延長のためには入国管理局に行って延長します。
費用はいくらかかるの?
Intensive Thai Programの1タームごとの費用は、対面授業の場合28000バーツ、オンライン授業の場合23000バーツです。そのほかに、滞在費やビザ取得費用がかかります。
友達はできるの?
クラスメイトとはもちろん、チュラロンコーン大学に通っているタイ人学生との交流会もあります。著者自身も当時のクラスメイトやタイ人学生と約10年親交を続けています。ただし、このプログラムにはみっちりタイ語を勉強したい人が集まってきています。毎日宿題が課され、ターム末には進級試験もあります。他の大学や語学学校に通うのに比べて遊ぶ時間は少ないかもしれません。
どんな場所にあるの?
チュラロンコーン大学文学部の校舎はバンコクの中心地、BTSサイアム駅とMRTサムヤーン駅の中間に位置しています。飲食や買い物、交友にもとても便利な場所です。
その他、疑問点やご質問などありましたら、お気軽にWLPスタッフまでお問い合わせください。
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